2017年3月27日月曜日

20170325 東北OM女川勉強会

私は残念ながら参加できませんでしたが、山形市役所の後藤好邦さんのレポートをアップします。

※気になる情報はこのブログに集約できればと思っています。
※facebookだと後で読み返す時に大変なので、ブログにもアップさせていただきます。

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東北OM女川勉強会
お陰様で無事開催することができました。
しかも、心配していた参加人数も最終的には40名近くとなり、会場のキャパを考えると丁度良い感じだったと思います。

当日のメインゲストは女川町の須田善明町長
とても良いお話しを良いお話しでしたので、いつものようにレポートさせていただきます。
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女川町の被災状況
 犠牲率8.27%
 被災率85.35%
  東日本大震災における被災率最大の自治体が女川町
女川町
 行政機能:✕(公共施設で残ったのは学校1つだけ)
 経済機能:✕(水産加工施設は壊滅的)
 住宅機能:✕(被災率85%超)
震災前・震災後を通じて不可避なもの=人口減少
 まちづくり上の根本意識
 この現実を踏まえたうえで・・・
 何をどのように構築していくか
5年間の推移
 減少率25.52%
  (移住先:ほとんどが石巻→地元に住みたくても・・・)
 人口減少率全国ワースト1
復興のベクトルの根底にあったもの 
 巨額の財源(32兆円のうち女川町2,500億円)
  ⇒全国民の負担
   (一人あたり2千円が女川町のために使われている)
  ⇒意味あるものにしていかなければならない
 復興後の町/住民のQOL
 復興は誰のためのものであるのか
  ∴故に、どうデザインしていくか。
    持続可能性 効率性 利便性
復興のまちづくりを通じて、どのような女川を目指すのか
 人口減少下でも活力を維持し続けられる町
 その上での戦略的目標「選択される町」
  ↓
 コンパクトシティ化 
 自由度の高いまちのデザイン
まちづくりへの住民参画の体制
 写真参照
  ⇒まちづくりを決めていく中で住民を関わらせたかった
如何にシャッターを下ろさせないか。
 公と民間との役割分担
駅前商業エリアの構成
 自立再建事業者=15(うち、業態変更1)
 テナント入居者35(シーパルピア女川・ハマテラス)
  被災事業者21
  町内新規出店者8
  町外出店者7
   これらのうち、コンビニ・レンタカー各1店舗以外は
   すべて地元資本
【町の構造】
 面の連動制と機能性を最大限確保 
  ⇒内外の動線を集約し、ヒトとカネの流れを回す 
【にぎわい拠点の質的イメージ】
  ・コンテンツをきっかけに、来訪者が自由にfunを
   生み出せる空間
  ・海辺と日常の暮らしを近づける
【拠点地区における役割分担=公民連携】
  基盤整備と条件整備
  来訪者を増やす⇒にぎわいを生み出す⇒稼ぐ
  
駅前の通り
 皇居前の通りを見てイメージ
 道路の真正面に初日の出が上がるよう設計
行政組織に対して 
 我々に必要なのは悲壮感ではなく使命感である
 復興に係るすべての主体がイコールパートナー
若い職員に対し
 面白がれ、それくらいで丁度良い
意識してきたこと
 自身の役割
  あくまで全体でチームであり、その行政部門担当
意思決定上の意識
 基本的に走りながら考える
 初期=なるべく即決
女川町長・須田善明を構成する三要素
 一町民・政治家・町長
関わる全員が(全員で)チームである
何かに気付いたら自らコミットする
町に飛び込み町と町の人のことを知る
 →自分自身が町のユーザーであり、プレーヤーである
変化を恐れない
 むしろ当たり前に思い、常に質を上げる姿勢を
未来なんか誰にもわからない
だから確かめたい
その未来に納得したいから町長をやっている